ワインの種類

ワインの種類については、専門家でなくても無限の可能性があることを理解することは簡単にできるでしょう。

ワインを分類する方法は、甘さの度合い、色、産地、製法などさまざまです。

ワインの製造プロセスは非常に多くの段階があるため、創造性が大きくなり、1人の生産者が1年間に同じブドウから多くの異なるワインを作ることができます。これに世界中のワイン生産者を掛け合わせることによって、どれほど種類が増えるか考えてみてください。

このようにワインには幅広い可能性があるため、非常に魅力的で、誰もが一致する基準を用いてワインを特徴付けることが非常に困難です。

つまり、同じように感じるワインはひとつもないということです。
こちらにポルトガルで最も有名な6種類のワインがあります。

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トリンカデイラ/ティンタ・アマレラ

トリンカデイラ/ティンタ・アマレラは、力強くゴージャスなフランボワーズのアロマ、スパイスの辛味、ハーブ、非常 にフレッシュな酸を備えた赤ワインを造り出す。この赤の品種は全国各地方、とりわけ乾燥して暑い地方で栽培され ているが、おそらく素質を最大に発揮するのはアレンテージョ地方だろう。ドウロ地方では、ティンタ・アマレラという 名で知られている。

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トウリガ・ナショナル

トウリガナショナルは(ポートワインのほかに)、豊かな色彩と、スミレ、リコリス、ブラックカシス、フランボワーズを 思わせるアロマとテイスト、ベルガモットの微妙なニュアンスを備えた、しっかりとしたワインの素材となる。北部を 原産地とするが、優れた熟成のキャパシティを備えたワイン造りに有力な品種として、現在では全国的に栽培されて いる。

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トウリガ・フランカ

トウリガ・フランカ種は、濃厚な色調と、フローラルとブラックベリーのノートを帯びた、頑健だがリッチでアロマ豊 かなワインをもたらす。ポートワインの公認五大推奨品種のひとつであり、ドウロ地方のブレンドの赤ワインにも用 いられる。実際にドウロ渓谷でもっとも栽培されており、一般的にはブレンド用の品種である。

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アラゴネス/ティンタ・ロリス

ティンタ・ロリス/アラゴネスは、赤い果実、プラム、ブラックベリーのアロマと、優れた熟成のポテンシャルを保証す る確かなタンニンを備えた、デリケートでエレガントな赤ワインを生み出す。ポルトガル北部ではティンタ・ロリスの 名で知られ、ポートワインとドウロワインの主要品種のひとつを担うほか、ダォンでも非常に重要視されている。アレ ンテージョ地方ではアラゴネスと呼ばれ、一般的にほかの品種、たとえばトリンカデイラなどとのブレンドに用いら れることが多い。

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カステラォン

ポルトガル南部でもっとも栽培されている品種であり、フランボワーズ、やがてシダーウッドやシガーケースのニュア ンスへと発展するデリケートなアロマを備えた、頑健なワインの素材となる。リスボンの南、パルメラ地方やペニン スラ・デ・セトゥーバル地方で、最大のポテンシャルを発揮する。

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バガ

成熟の遅いこの品種は、多くの場合、若いうちは収れん感の強い、しかし熟成によって複雑性を帯びる、タンニンの しっかりとした赤ワインを生み出す。暑い夏、あるいは適切な成熟と注意深い醸造により、バガは、ボトリング直後 にチェリーやプラムのアロマを備えた濃密な赤ワインを造り出す。熟成により、ハーブ、モルト、シダーウッド、タバコ の葉のような複雑さを増しながらも、よりまろやかなアロマを身につけてゆく。原産地はバイラーダ地方だが、ダォ ン地方を含むベイラス地方など、ほかの地方でも栽培されている。 スパークリングワインのベースにも使用される。

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フェルナォン・ピレス/マリア・ゴメス

フェルナォン・ピレス/マリア・ゴメス種は、モスカテルワインを思わせるアロマを身にまとった、軽やかでフルーテ ィーなワインをもたらす。柑橘系の味わいとフローラルなアロマは、早飲みワイン用に早く収穫される場合によりフ レッシュだ。 また、スパークリングワインにも使用されるほか、スイートワインの生産用に遅く収穫されることもある。 ポルトガルでもっとも栽培されている白ブドウ品種であり、とりわけセトゥーバル、テージョ、リスボン、バイラーダ地 方を含む西海岸を中心に、全国的に幅広く植えられている。 マリア・ゴメスの呼称でも知られる。

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エンクルザード

エンクルザード種は、フローラルと柑橘系のデリケートなアロマを伴い、しばしば非常に魅力的なミネラルを感じさ せる、濃厚かつエレガント、そしてとてもバランスの良いワインを生み出す。オーク樽での熟成を行わないピュアな 状態でも美味だが、エンクルザードはオークでの発酵、あるいは熟成にもよく応えてくれ、長い年月をかけて熟成しう る、骨格のしっかりとしたシリアスでデリケートなワインをもたらす。単一品種であれ、ブレンド(ポルトガルでもっと も興味深い白ワインのいくつかのように)であれ、ダォン地方と中北部地方で目にしやすい。畑においては、たとえ高 温であっても、エンクルザードはそのフレッシュな酸を保ち、甘くなり過ぎることなく完璧な形で成熟する。

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アリント/ペデルナァ

アリント/ペデルナァ種は、リンゴとレモンのアロマを主体としたエレガントでミネラル豊かなワインをもたらす。若 くフレッシュなときにも美味しいが、熟成によってもいくらかの複雑味を身にまとう。アリントは、リスボンの北、ブセ ラスのデリケートでエレガントな味わいで知られる白ワインの主要品種である。成熟の遅い品種で、高温であっても 清涼感を保つという大きなメリットをもっている。それゆえに、国内の広範なエリアに広がり、とりわけアレンテージ ョなど気温の高い地方で、酸度の低いローカル品種のバランスを補うのを助けている。多くの場合、ほかの白品種と ブレンドすることで、フレッシュなエレガントさをもたらす。また、ペデルナァの呼称で知られるヴィーニョ・ヴェルデ 地方でも、非常に成功している。その天然の高い酸は、スパークリングワインの製造にも有利だ。

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